少年のとき、夏は長く感じた。

大人になって夏は駆け足になった。

いや、早くなったのは夏ではなかった。

夏はいつでも誰にでも平等にそこにある。

駆け足になったのは僕らの方だった。

青い、吸いこまれそうな空を見る度に、

どこかに行きたい、と思った。

どこかに...

海からの風が気持ちいい場所に...。

僕は人から見ればたぶん不真面目な男だろう。

でも何より自分に正直な男でありたい。

少年の日の、

あの夏の日のように...。