朝、香港を発ち、高速艇でマカオ(澳門)へ。曇り空でときおり雨もぱらつくお天気。港で出国審査を受けて、高速艇に乗り込む。 曇っていたので海の上はけっこう霞んでいた。

2日目に戻る...。

1時間ほどしてマカオに到着。そこで再び入国審査を受ける。

浮気防止のお寺。

今度はマカオの現地の係員(日本人)の案内でバスで市内観光をした。 まず行ったのが古いお寺。

中国とポルトガルが同居する街、マカオ。

その次が聖ポール寺院。

日本人が作ったかもしれない?ザビエルさんもいます。

現地の人が「北国の春」を歌ってくれたのには感動!

次に翡翠の直売店。昼食にポルトガル料理のバイキングを賞味。

雨に煙るマカオグランプリのレース場。
カジノで一山当てたかったが...。

ホテルのカジノでギャンブルにも挑戦した。 カジノは本当に人々の興奮と熱気で溢れていた。お手本に係員の人がダイスに挑戦、見事当ててその貫禄を示した。 ほとんどの人は気軽に出来るスロットマシーンに挑戦。私と弟もそれぞれ100ドルチャレンジしたが、あっけなく負けた。 本当に色々な種類のギャンブルがあり、それを見ているだけでもかなり楽しめた。

マカオの旅を終えた私達はホテルに着くやいなや再び香港の街へと繰り出した。昨夜は繁華街まで歩いた訳だが、今回は意を決して通りを一つ隔てた大通りから二階建ての市電に乗り込み、再び街を目指す。弟の希望で街から地下鉄に乗り換えて、九龍半島まで足を伸ばし、交換比率がよい銀行でお金を換金して買い物をしようという計画だ。 やってきた電車に乗り込むとほぼ満席状態。仕方ないので二階の一番前に立ち、活気のある大通りの風景をしばらく楽しむ。やがて繁華街に近づき、日本のデパートが見えてくる。それとともに通りの人混みも激しさを増してくる。料金は一律料金と旅行ガイドやヒンさんから聞いていたが、どうも料金の情報がまちまちではっきりしない。 小心者なのでちょうどの小銭がなかったらどうしようと内心ヒヤヒヤしていたが(日本のバスでも心配なのに、ましてここは異郷の地)、見ると市電の中に料金の案内が書いてあり、ちょうど細かいのを持っていたのでホッと一安心。地図を見ながら地下鉄の駅に近いところで降りた。料金は確か箱のようなものに入れたが、運転手は全然チェックしている様子はない。 心配していた自分が馬鹿らしくなった。さて街に降り立ったはいいが、地図を見ても地下鉄の駅の場所がよくわからない。人混の中を流されるままにあっちに行ったり、こっちに行ったり、デパートの地下にあるのではないかと思って入ってみたりを繰り返す。ようやく地下鉄のマークを見つけたが(それまでマークを気にしていなかった)、結局20分くらい迷っていたことになる(これがあとで響いた)。 駅の階段を下り、切符を買う。料金表を見ると、目的地までの小銭が足りない。弟はまだ換金を済ませていないので一銭も香港ドルを持っていない。私のお金だけが頼りだが、先ほどの市電で使ってしまったのと、何かのガイド本に切符の自動販売機はお釣が出ないと書いてあったので、両替をすることにした。ところが、ガラス越しに駅員にお札を渡しても、できないというような答え。??。外国人だと思って馬鹿にされているのかしら? 結局仕方がないので損を覚悟でお札を入れてみたが、切符を買うとちゃんとお釣が出てくる。自分がかなり道化に思えてくる。 地下鉄に乗って数駅、香港島を西に向かったあと、一回降りて九龍半島行きに乗りかえる。夕方とあってか、地下鉄の中はそこそこの混み具合。雰囲気は日本のそれとそれほど変わらないか。九龍半島に上陸すると、目指す銀行に一番近いと思われる駅で下車し、地上に出るや否や地図を頼りに銀行目指して走り出した。というのはこの頃すでに時刻は18:30を回っており、19:00に閉まるという銀行の営業時間ぎりぎりの時間に達していたのだ。 私たちは走った。夜のとばりが降りつつある中を、大通りを渡り、路地をすり抜け、走った。やがて目指す銀行があると思われる巨大ショッピングセンターにたどり着くが、エスカレータを上に上がり、下に下がるも見つからない。時間は刻々と残り少なくなっていく。やばい。このままでは間に合わない。必要は言葉の母ではないが、意を決して、サービスセンターと思しき席で待機しているスーツ姿の若い女性に旅行ガイドの中の銀行紹介ページを指しながら、"Sorry, Where is the bank?"と訪ねた。(あとからよくよく思うとSorryではなく、Excuse meが本当だろうが...) 運良く女性は私が聞かんとしていることが理解できたようで、手で方向を示しながら英語で説明してくれた。全部理解できた訳ではないが、どうもショッピングセンターの中をもっと海の方に向かった二階のフロアにあるらしい。"Thank you!"とお礼を言って再び走りはじめる。 夕方の買い物客で大いに賑わう通路を、私たちはある案内の表示板を捜しながら、その方向へ方向へと向かう。やがてそれらしき場所までやってきたが、銀行は見当たらない。ちょうどその近くにあった建物全体の案内板を見ると、確かに銀行が1階上のフロアの今自分たちがいるところのちょうど上あたりにあるはずなのだが、階段を上って捜しても見つからない。また同じ場所に戻ってきて案内図を見てはまた昇り返して捜す。しかし目指す銀行は見つからない。 どうもこのとき実は最初に違う銀行を見ていたり、結局は建物の構造を理解しておらず、別の階段で上に上がっていたため見つからなかったようだ。ようやくの末、ある角を曲がってすぐ90度向き直った所にお目当ての銀行の姿を目の当たりにしたのだが、何と言うことか、見つけた瞬間、ちょうどダイ・ハードに出てきた黒人の警官のような警備員が、ガラスドアを中から閉めて、鍵を締めようとしているではないか。それはイコール銀行閉店の儀式を表していた。 それでも目と体で銀行に入りたい合図をしてアピールを試みてみたが、彼は首を横に振ってノーの返事。時計を見るとまだ3分ほど残っているのにダメらしい。もし途中で1分でも時間を稼げていたら、と思うと後悔ばかりが押し寄せる。見れば確かにガラスごしに表示されている香港ドルへの換金比率は空港のそれよりもはるかにいい数字が出ている。大ショック...。残念...。しまった...。このときまず思ったのが、これから先大丈夫かということ。明日は帰国の途につくが、空港使用料として一人?ドル(忘れた)の香港ドルが必要だと、さっきマカオからの帰りのバスの中でヒンさんから話があった。 私が残り持っている香港ドルでは到底二人分まではない。これで換金の道が絶たれてしまったと思い、お先真っ暗な気分に落ち込んだのだ。それでも仕方なくその現実は認めないわけにはいかず、しぶしぶとその場を後にした。その後は、ショッピングセンター内をしばらく迷ったあと、ようやく自分達がどこにいるかの方向感覚を取り戻し、出口を見つけて外に出た。 この時こそまさに泣きっ面に蜂というのがふさわしいだろう、外ではかなり激しい雨が降り始めていた。 傘などもっていない。連なっているお店の軒下をたどりながら、地下鉄の駅を目指した。途中傘を買おうとしたが、値段を見間違えてキャンセルし、お店の人に白い目で見られた。 ダーティハリーがいつか言っていた。「運ていうのはいつかは尽きるもんだぜ。」運がいつまでも続かないのと同じで、運の悪さもいつまでも続かないものだ。そのうち宝くじ発売所みないな店の前を通りすぎ、それが換金所とわかって慌てて戻った。 壁に貼られているレートを見ると先ほどの銀行よりは悪いが、空港よりははるかにいい。弟もこれには満足し、ようやく換金に踏み切った。(助かった...。) その後は雨の降りしきる中、どうにか地下鉄までたどり着き、二人で思案したあと、2、3駅先にある女人街へと行ってみることにした。 地図を頼りに女人街にたどり着くと、小雨が降りしきる中、傘も持たずにしばし通りを散策した。ガイドに載っているような女性用の派手な下着が大胆に飾られている店も何店かあった。 何かエッチな掘り出し物がないかというスケベ心があったが、見つからなかった。旅の最初で買い損ねたプレーガールのオールヌードのトランプさえも見つからなかった。 お互い喉が乾いていたので途中のコンビニでジュースを買い、店の前で飲んだ。こうなると残る心配は夕飯である。昨日のような惨めな思いはもうしたくない。この時になってようやく少し吹っ切れた気持ちになっていた。度胸も少しついていた。 開き直ったというのが正しいかもしれない。たまたま通りかかった店の前で客引きをしているお兄さんに釣られて、思い切ってその店に入ってみた。開放的で庶民的な雰囲気のお店で、空いていた席に座り、メニューの写真を指差して注文をした。 確か飲み物も注文したと思う。それぞれ一品ずつ大きなお皿に肉や野菜やピラフが乗った別々のメニューを注文したが、置かれた伝票を見て、片方が2と書いてあるように覚えて、店員を呼び、これは1だよとジェスチャーで訴えた。そしたら店員はわかっているよ、 といった受け答え。単に表記の仕方が香港風?だっただけのことらしい。ほどなく出てきたお皿は味もよくボリュームも十分で大満足だった。そのうち気が付くとすぐ隣の席には日本人の家族らしい客がいた。何のことはない、異国の地と言えども、みんな当たり前のようにこうやって食事をしているのだ。 何をこれまで色々恐れていたのだろうか?恐らく気が小さいのと場慣れしていなかったことが原因だろう。経験が人を大人にするのだ。何はともあれこうしてどうにか夕飯にもありつけ、その後はまたしばらく街を散策したあと、再び地下鉄に乗ってホテルに戻った。 弟はできればコンピュータ街に行きたかったらしいが、それをかなえてやれなくて少し残念だった。結局この夜も換金と夕飯に追われて終わった。あと1日あればもっと色々なことができていただろう。しかし明日は日本に帰れるという嬉しさも心のどこかに持っていた気がする。 あまり認めたくないことだが、ちょっぴりホームシックになりかけていたかもしれない。1日中大いに歩き回ったこともあって、すぐにぐっすりとした眠りに落ちた。こうして香港最後の夜は終わった。

4日目に続く...。