朝、バスの車窓から九龍半島を写す

1日目に戻る...。

きれいな砂浜レパルス・ベイ。泳いでいる人が一人いた。
後ろにみえるのは高級住宅街。

海の神様を祭っている。
香港には本当に背の高いビルが多い。こんなに高くて大丈夫なのだろうか?と不思議に思っていたが、ヒンさんの案内を聞いてその心配は解消した。なんと香港は地震がない街なのだそうだ。何ともうらやましいかぎり。パルス・ベイの周辺は香港島の高級住宅街である。なんと住むのに億という単位の金が必要だという。

香港には外国人のお金持ちが多く住む。しかし彼らの中には、既に香港を出て、アメリカやオーストラリアに移住した人たちも多いとのこと。その理由は?現在は返還後もしばらくは何も変わらないという話になっているが、それはあくまで今の中国のトップが約束していることで、いざトップが代わったら次はどうなるかわからないからだ。と、ここだけはちょっと真剣に話していたヒンさんの顔が印象的。

ビクトリアピークの高台から香港島を見下ろす。
ビクトリアピークは本来ならもっと上の方から街を見下ろすはずなのだが、ちょうど天候が曇ってきて、あまり上まで行くと見えなくなるからとの理由で、丘の中腹からの眺めとなった。街をバックに全員で記念撮影を行い、それとは別にヒンさんとは別のもう一人の添乗員が、ツアーの人に声をかけては個別にパチリパチリと写真を撮っていた。記念にするつもりからしら?とこのときは思ったが、これについては最後の日になって理由がわかった。しっかり商売をしていた訳だ。ちゅうど写真を取った場所では、ちょっとした露店が出ており、例のエッチなトランプがなんと3つで1000円くらいで売っていた。欲しい、という欲求に大いにかられたが、それでは朝からあまりに飛ばしすぎるし、ツアーはまだ始まったばかり、きっと他でも手に入るだろうと、見送った。しかしこれはあとで後悔することになった。あとにも先にも、そのトランプを見かけたのは、ここだけだったから。
タイガー・バーム・ガーデン。

タイガーバーム・ガーデンでも全員で記念撮影をしたあとは、ちょっとしたフリータイム。またまた例の添乗員が二人の写真を撮ってくれたが、このときの写真は最後の日になってお皿に貼り付けられた香港記念のお土産となって目の前に登場することになった。バスでの移動中もマンキンタンとか、ゆり油の説明があったと思ったら、全員の手や首筋に付けてくれたあと、一転商売が始まるなど、なかなかスリリングな展開。だいぶ迷ったが万能薬だというゆり油はおばさん達にも人気があり、お土産にもいいかと思い一箱買っておいた。

お昼時で賑わう点心専門店で食べきれないほどの点心コースの昼食を取ったあとは、一転本当の買い物ツアーに大変身。九龍半島に渡り、シルクの土産物屋、宝石工場、皮製品のお店、漢方薬専門店、免税店を次々にまわる。驚いたことはどこの店に行っても、店員が流暢な日本語を話せること。また円が香港ドルと同じように当たり前のようにどの店でも使えること。日本以外で円が通用する街があるとは知らなかった。漢方薬のお店では、前に漢方の箱がずらっと並べられた教室みないな部屋に通され(次から次と別のツアーの人たちも合流してきて立ち見もでるというかなりの盛況)、何が始まるかと思ったら、昔大阪の大学で学んでいたというちょっととぼけた風の中国人が現れ、流暢な日本語で笑いを交えながら漢方薬の説明をした。これがなかなか面白い。何でもその店は、栽培ではなく、自然の植物を使っているので同じ漢方でも効き目が違うのだと言う。最後の免税店では1時間あまりのフリータイム。店員におだてられて思わずウィスキーを3本(CAMUSのJAZZ, BELLE, V.S.O.P)買った。1本は日本ではまだ発売していないとのこと。3本買うとワインレッドのなかなかよさそうなバックがもらえるという特典にもつられた。 午後4時すぎ、買い物ツアーがようやく終わり、バスは一旦ホテルへ戻った。 フロントでルームキーをもらうのにまごまごしているおばさんたちを横目に、 かっこをつけて英語で部屋番号を告げるが、こちらもうまく通じない。 部屋番号は1112なので11と12と言えばでいいはず。「イレブン、...」と3度繰り返すがやはり駄目。
「イレブン、ツウェンティ?」とボーイ。
「ノー、ツウェンティーン」と私
「ツウェンティーン?」
「イエス、ツウェンティーン!」手で宙に12と書く。
「オー、ツウェルブ!」
恥ずかしい...。12をツウェンティーンと必死に発音していた。
一旦部屋に戻ったが、すぐに街に繰り出すことに。弟は例のガイトに乗っている香港の秋葉原なる街に行きたいらしい。地図を片手にホテルを出ると、 日本のデパートがあるという繁華街を目指す。まずはどんどん歩いた。先ほどバスに乗ってきた通りを戻り、交差点を渡って、大きな公園に入る。木々の遥か向こうに大きなビル群がそびえている。 夕暮れ時を思い思いにくつろぐ人々。その眺めはどこか馴染みのある風景だ。くねくねした小径を抜けると、やがて大きな通りに出た。そこで目ざとい弟がデパートに張り出された「電脳催場」の垂れ幕を発見した。 13階〜15階のフロアがそうらしい。早速そのデパートに入る。エレベータを待つが、待てども待てどもやってこない。しびれをきらし9F行きのエレべータに乗ったが、降り立ったとところはカラオケボックスの入り口で、階段も見あたらない。仕方がないので、再び1Fまで戻って上り直した。どうも調子が合わない。15Fのフロアは一見閑散としていて、図書館みたいに静か。 フロアをまわる楕円形の通路の左右に、コンピュータ関連の小さなショップが軒を並べており、 ウィンドウの中には、所狭しとハードやソフトが展示されている。ディスプレイの一つにオーバレイでtrfのコンサートが流れていた。驚いたのは店員の若いこと若いこと。まるで学生のよう。それに、どうも商売をしているという雰囲気がない。思い思いにマシンを組み立てたり、ディスプレイに向かっている。数件覗いたが、ソフトは英語や中国語版が主流。日本のAV女優のCD-ROMも中国語のパッケージになっていた。よほど買おうか迷ったが、別に流出物でもなさそうなので止めた。その後、順番に階を降り、結局弟がディスプレイケーブルを一本買ったのみ。香港ドルを持っていないので貸した。 お店を出ると、今度は弟が「たまごっち」を見つけたいと言い出した。何でも以前テレビで香港で売られていると言う情報を見たらしい。二人して今度は店から店のおもちゃ屋を歩き回った。高島屋やSOGOにも入った。しかし結局見つからなかった。話半分だったので、私の方はジクソーパズルを見てたりしたが、とにかく歩き回って売っていないことを納得させる必要があった。かなり歩き回ったので、だいぶお腹が空いてきた。時間も8時近い。徐々に心配が頭をもたげてきた。夕飯どうしよう?一番問題なのは言葉。食べるお店は山ほどあるのだが、さっきのホテルマンとの会話で自分の英語力にすっかり自信をなくしていたし、なかなかお店に入る勇気がわかない。弟は当然のように私に頼っている。それでも、たまごっちを捜して歩き回っている間にいくつか候補はあがっていた。ひとつはデパートの中にある日本料理屋、と言っても決して高い店ではなく、ウィンドウのメニューを見る限り、焼き肉定食とか、焼き魚定食とか日本の定食屋といった雰囲気の店。結構繁盛している。ここなら言葉の心配もなさそう。しかし折角香港まで来ているのにわざわざ日本料理を食べることもない。さんざん迷った挙句、それでもいいか、と弱気になり、一度は店に入りかけた。しかし幸か不幸かお店は満席状態。待ってまでそこで食べることはないかと思い、別の店にすることにした。次の候補はその向かいにある、デパートに買い物に来てちょっとした休憩と食事ができるコーナー。入り口の壁に貼られているメニューを見ると、ハンバーガーとか麺類とかある。しかしどうにもこれではあっけなさ過ぎる、と思いこちらもやめた。さあ、どうする?手ごろな店はないか?と再び今度は食べるところを捜して二人は歩き回った。どの店も結構人で沸き返っている。しかし場違いな思いをして恥をかきそうでなかなか足を踏み込めない(すっかり弱気になっている)。一方閑散としてる店はまたそれで、高いんじゃないかという不安があって入れない。どうにも思い切りがつかない。結局、ホテルの近くにもお店があったからと問題を先延ばしにして、二人は街をあとにした(ちょっと情けない)。 来たとき通った公園を抜け、交差点を渡り、ホテルへの一方通行の道へと入る。目の前のお店からプーンとスープのいい匂いが漂ってくる。歩道に立てられた看板を見ると、定食風のメニューがお手ごろ価格で表示されている。ホテルまではもうわずか。あとがないという思いでその店に入ることにした。 相手にされるようにとお店の一番奥のテーブルに座り、メニューを見ていたら、前歯のかけた年取った店員が早速注文を取りに来た。しかしメニューを見ても全て漢字。英語もなければ日本語もない。弟はまかせると言うので、さっき表で見た定食らしくメニューを指差す。ところが、店員はわからない中国語で何やら言い返してくる。言葉が通じないことがわかると今度は壁に貼ってあるメニューを指して、また何か説明をしている。どうもあの中から選べと言っているらしい。しかし壁にあるメニューは遠くにあるし指ではさせない。再びテーブルの上のメニューで今度は下の方を指差すが、それでも駄目だと言っているよう。今度は私が持っているメニューのここからここまでで選べと指差してきた。結構態度が横柄。このときになりようやく事情が飲み込めた。どうも時間帯によって頼めるメニューが違うようなのだ。よくよく見ると、さっきの定食らしきものはもっと時間帯が遅いときのメニューらしい。しかし示された範囲のメニューを見ると、麺類らしきものと雑炊らしきものしかない。結局「海老」という文字が見えたものを頼んだ。しばらしてでてきのは、海老入りラーメン、しかも小さなお椀に入った、マグカップヌードル風の小さな一品。海老臭さ?がちょっと強かったが味は悪くない。それだけでは腹いっぱいという訳ではなかったが、どうにもまたあの店員とやり取りするのも気後れがしたし、弟もそれ以上は特にいらないというのでお店を出た。 そこからホテルまでは目と鼻の先だったが、まだ何か手ごろな店があるかもしれないという思いもあり、遠回りすることにした。通りを一本奥に入ってびっくり。片側4車線くらいの大きな通りに、二階建てバスや路面電車がひっきりなしに行き交っている。こんなに大きな通りがあるとは知らなかった。昼間ヒンさんから路面電車の説明は聞いていたが、ガイドに載っている料金とヒンさんから説明があった料金が違っていたり、小銭を持っていなかったりで不安だったので、行きは歩いたのだが、やはりこれに乗らない手はない。明日は必ず乗ろうと決めた。時間は既に10時を過ぎていたが、通りの周辺はまだまだ活気を帯びていた。人通りも多い。ホテルの方向に向かいながら、店先を眺めて歩く。漢方薬みたいなものが瓶に入っている店が多い。食べるお店も幾つかあったが麺類が多い。これではさっきと同じである。結局これはというお店はなかった。しかしだいぶ収穫になった。明日はホテルから直にこの通りに出て、交通機関を利用すればいい。ぐるっと大回りして、ホテルのある通りに戻り、セブンイレブンでちょっと買い物をしてホテルに戻った。結局この日の夕食は小さな海老ラーメン一品。それもかなり苦労してありついた状態。明日の夕食のことを思うとまたちょっと不安になるが、明日は明日の風が吹く、と開き直ることにした。明日は早朝からマカオの旅が待っている。集合時間は今朝より早い。シャワーを浴びて一杯引っかけ、すぐに眠りについた。

3日目に続く...。