鹿留オートキャンプ場
1998年6月20日(土)。キャンプ初挑戦のメンバは妹のユウカと甥のホック、それに従兄弟のタック。初めてだけあって道具は非常にお粗末。持参したのは2,3人用のテント1つと寝袋1つ、レジャーシートに1,2枚の毛布、数枚のタオル、バーベキュー用の鉄板と水を入れる伸縮式の容器、包丁とまな板、飯盒2つ、炭、着火剤、着火マン、乾電池式のライトと懐中電灯、給油式のランプ、クーラーバックくらい。まず受付で会計を済ませ(オートキャンプ1台3000円+入場料大人500円×3+子供300円)、河沿いにサイトを決めて車を降り立つと、蚊ではない吸血虫(刺されたところに血が浮き出てくる)の洗礼を受ける。慌てて虫除けスプレーをかけ、蚊取り線香を焚くが、なかなかこれがしつこい。夕方に到着したので、テントを張り、火をおこし、野菜を切っているうちにあっという間に日が落ちた。

テントサイト 初めてのキャンプ風景 キャンプ風景
本格シーズン前でサイトはがら空き テント 川沿いにテントを設営

バーベキュー風景

暗いせいで、灯油を入れたランプは芯を出しすぎてあっという間に燃えつきてしまい、慌てて触って指を火傷してしまった(火傷の方は缶ビールなどでずっと冷やしていたらそのうち直った)。またバーベキューは、焼けているのか焼けていないのかわからない状態で、焼けすぎて次々と炭と化す始末(かなりリッチに買い込み1万円以上かかっていた)。なんとか大き目のライトは錆びている金具を直して点くようにしたが、あとは小さい懐中電灯のみで、やはりかなり暗い。それでもみんな酒好きなので、お酒が入れば上機嫌。さすがにお袋(あとから酒の差し入れを持ってきてくれバーベキューだけ参加していた)からは先行きを心配して、バーベキューが終わったら帰ってきたら、との声があがったが、ようやく一歩踏み出したアウトドアの道、この程度のことで撤収するわけにはいかない(実は強がっていたが内心少し不安でもあった)。

リナト・クーリ ホック君、軽快にステップ!

私はワールドカップを聴く
ためのラジオを準備

レナト・クーリ
なぜか気分はわくわく!

ホック君どこ見てるの?

レナト・クーリ
直火でバーベキューをしだが、暗くて焼けているのかわからない..。

まさに闇鍋状態。

レナト・クーリ

一杯やってみんないい気分!
しかししかし、その不安を一挙に吹き飛ばしてくれたのが、期せずして現れた一つの小さな光、そしてまた光。何と蛍が飛んでいるのだ。お袋は小さいとき見た以来と言って大はしゃぎし、私も直接見たのは恐らく初めてで、みんなも大興奮。これこそまさにアウトドアでないと味わえない興奮!しばしみんな蛍の光に酔う。そのうちお袋も帰り、今度はラジオをつけてちょうどこの日行われていたワールドカップの「日本対クロアチア」戦を応援するが、ラジオの感度が悪く非常に聞き取りずらい。1点リードされての最後の10分はさすがに熱が入り車のラジオで聴くが、あえなく敗退してしまう(残念...)。

酒の肴に話したことの一つは、唯一そこから遠くにぽつんと見えるカップルのキャンパーの煌煌と照る明かり(どうも車のバッテリーから取っているよう)の下の風景を見て(二人のキャンプなのに椅子が3つ用意されていたりする)、バッテリーから電気をとったり、ガスコンロのダブルバーナーを使ったり、道具に凝りすぎて、家の台所をそのまま野外に持ってくるようなことはよそうということ。本当の意味でのアウトドアではなくなるし、食事は炭や薪で火を起こせばよいし、明かりだって最低限火の明かりでもいいのだ。つまり文明の利器をあまり持ち込んで原始的な体験(=自然との同化)をあまり犠牲にしないようにしたい、ということ。最初はちょっとやっかみと言うか、あるいは自分達のお粗末なセットに対する照れ隠しみたいな気持ちがあったかもしれないが、実はあながち強がりという訳でもなく、心から出た本心でもあり、嬉しいことにユウカもタックもこれには同意してくれた。こうして最初のキャンプにして体験的に我々のアウトドアに対する一つのモットーが確立・確認できた。

やがて夜が深まるにつれ、まだ6月ということもあり、気温がだいぶ下がってきた。持ってきた毛布はユウカとホックがテントで中で使い、ホックを寝かせながらユウカは寝入ってしまった(暗いところが恐くていつも泣くホックが意外と平気で素直に寝たのには驚いた)。念のため予備で持ってきたズボンと長袖は軽装のタックに貸し、タックはレジャーシートの上で寝袋に入って寝てしまった。残された私は、シートに寝転んで空を見るが、そこには星がきれいに輝き、今度は星座の天空図を持ってこようという気にさせられる。しかしそう思うのもつかの間、私も軽装であり、火の近くで横になっても、寒さと(ガランとしたテントサイトの外れでその先には笹が群生していたり、河原のすぐ横であったりして、何か現れるんじゃないかと勝手に想像して)若干の恐怖心でなかなか寝付かれない。はるか遠くのキャンパーがトイレに行くの感知するほど、五感が敏感に働いている。そのうち私もトイレに行きたくなり、恐る恐るあまり何も考えないようにしてトイレに行った(こういうときのアルコールは頼りになる)。その後もしばらく寒さと妄想でなかなか眠れないでいると、午前2時頃だろうか、キャンプ場に入ってくる一台の車のライトあり。もしやと思って駆けつけてみるとやはり弟のタケの登場である。実はまだバーベキューをしていたとき、携帯電話で来るように誘っていたのだが、お袋からのフォローもあったらしく、ありがたいことに大き目の懐中電灯と毛布をたっぷり運んできてくれた。折角来たんだから寝ていけよという誘いには応じず、荷物を置いてすぐに帰ってしまったが、実家からは夜でも車で30分くらいかかり、決して近い距離ではない。それにも関わらずわざわざやってきてくれた弟に大感謝。弟を見送り、ようやく毛布にくるまり相変わらず浅い眠りであったが少し休むことができた。

すぐ横を流れる川。

川

魚釣りはちょっと無理だったが、
夜になるとなんと蛍が飛び、
全員大興奮した!!
ふたたび目が覚めると辺りは既に明るい。しかし早朝でまだ誰も起きていない。炊事場まで顔を洗いに行き、帰ってきて写真を何枚か撮り、すっかり下火になっていた火をふたたび起こす。そうこうしているうちにみんな起き出してきたので、昨夜は炊かなかったご飯を飯盒で炊き、残っていた材料を焼いたり御新香をおかずに食べるが、これがまたなかなかうまい。残っていた酒類もお茶代わりに飲む。そのあと持ってきた釣り道具で一応釣りにも挑戦するが、収穫なし。川がちょっと小さめで釣りには適さないようなので、荷物をまとめ、釣り場を求めて道志方面へと向かった。

こうして無事第一弾のキャンプを乗り切ったわけであるが、あまり眠れなかったとは言え、やはりアウトドアはすばらしい、というのが実感。みんなも同感らしく、早速来月の第三土・日もふたたびキャンプすることが決まった。なお今回のキャンプで感じたこと、反省点は以下の通りである。

  • 長袖や毛布等の防寒対策、虫や怪我などの救急対策はまず最低限必要である。
  • 火傷をしたらとにかく冷やしつづけること。そうすれば治る。
  • 食料、お酒は買いすぎない。
  • やはりもう少し明かりがほしい。
  • テーブルがあればさらによい。